横浜・奈良中の柔道部員大けが:損賠訴訟 市と県、控訴せず 8900万円賠償「長期化避けたい」 /神奈川
毎日新聞 2012年1月7日(土)10時52分配信
横浜市立奈良中学(青葉区)で柔道の部活中、顧問教諭(33)に技をかけられ脳に障害を負ったとして、3年生だった男性(22)と両親が教諭や市、県に約1億8600万円の損害賠償を求めた訴訟で、市と県は6日、控訴しない方針を明らかにした。市と県に約8900万円を支払うよう命じた横浜地裁判決(昨年12月27日)が確定する見込みが強まった。
教諭への請求は棄却されており、市と県の対応が注目されていた。市教委北部学校教育事務所は(1)裁判の長期化を避けたい(2)これから新たな事実が出てくる可能性が低い(3)市側の主張が一部認められた−−などを理由に控訴を見送ると説明し、県も同様の対応を取るという。
判決によると、教諭は04年12月24日、同校格技室で男性と技をかけ合う乱取りを行い、途中絞め技で男性の意識がもうろうとしていたにもかかわらず、背負い投げなどの技をかけた。男性は急性硬膜下血腫と診断され、記憶力などが低下する高次脳機能障害が残った。
判決は、教諭の行為と傷害の因果関係を認め、「重大な傷害結果が生じることを予見できた」と指摘したが、故意にけがをさせたとする原告の主張は退けていた。【山下俊輔】
1月7日朝刊