回収ミス:県特別支援学校の入試で解答用紙未回収 受験生1人分、きょう再試験 /千葉

回収ミス:県特別支援学校の入試で解答用紙未回収 受験生1人分、きょう再試験 /千葉
毎日新聞 2012年1月20日(金)11時20分配信

 県立市川特別支援学校(市川市原木)は19日、同校を会場にして今月17、18日に行われた県立市川大野高等学園の入学試験で、受験生1人分の解答用紙を監督者が回収せず、誤って問題用紙を回収していたと発表した。この受験生については20日に再試験を行うという。県教委によると、解答用紙の回収ミスによる再試験は過去に例がないという。
 市川大野高等学園は今春開校する高等部だけの特別支援学校。17日に学力試験が行われ、国語、数学、理科、社会の4教科分を合計50分間で実施。計124人が受験した。
 受験生には問題用紙と解答用紙が配られ、それぞれに名前と受験番号を書き込むが、いずれも形状が似ていたという。終了後、監督役の特別支援学校教諭2人が解答用紙を回収し、名前と受験番号を確認したが、取り違えには気付かなかったという。
 18日に別の教諭が採点中に気付いて、回収ミスが発覚。該当する受験生は解答用紙を持ち帰っていたという。県教委は公平を期すため、予備問題を使ってこの受験生のみ再試験を実施し、予定通りの24日に合格発表する。
 市川特別支援学校の田所明房校長は「二度と起きないよう気を引きしめる」と謝罪。問題と解答の表紙の色を変えるなどの再発防止策を検討するとした。【山縣章子】

1月20日朝刊

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