小学校教頭、風俗支払いに「自分で作った」偽札
読売新聞 2012年4月3日(火)19時23分配信
宮崎県警は3日、鹿児島県鹿屋市西原1、市立西原小教頭、肝付八生(きもつきはつき)容疑者(50)を偽造通貨行使容疑で逮捕した。
発表によると、肝付容疑者は3月25日、宮崎県都城市内のホテルで、同市内の20歳代の派遣型風俗店従業員の女性から性的サービスを受けた際、料金として偽の1万円札2枚を渡した疑い。「使ったことは間違いない」と容疑を認めているという。
料金を回収した店の男性が偽札と気付いて同県警に被害届を出していた。偽札は一目では見分けにくいほど精巧に出来ていたが、透かしはなかった。肝付容疑者は「自分で作った」と供述している。
鹿児島県教委などによると、肝付容疑者は教員歴が20年以上のベテランで、2010年4月から西原小の教頭を務めており、勤務状況に問題はなかったという。3日は午前7時頃に出勤した後、同小の永田清文校長(52)に「急用ができた」と連絡し、学校を離れた。永田校長は「校庭で子供たちとよく遊び、地域の行事にも積極的に参加するなど、真面目で人望も厚かった。とても残念」と話した。
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50歳・教頭、ニセ札で“買春”お釣りもらう
スポーツ報知 2012年4月4日(水)8時2分配信
宮崎県警捜査2課は3日、デリバリーヘルスの女性従業員に料金を支払う際、偽造の1万円札を使用したとして、偽造通貨行使容疑で鹿児島県鹿屋市の市立小学校教頭・肝付八生(きもつき・はつき)容疑者(50)を逮捕した。ニセの1万円札2枚で支払った容疑者は、お釣りもしっかり受け取っていた。
もうすぐ入学式―。笑顔で新1年生を出迎えるはずの教頭先生がニセ札を使用した容疑で逮捕された。
県警によると、肝付容疑者は3月下旬、宮崎県都城市内のホテルで、デリバリーヘルスから派遣された20代女性従業員からサービスを受けた後に料金を支払う際、偽造した1万円札2枚を使用したものとみられる。料金は1万数千円だったため、本物の現金のお釣りもしっかり受け取った模様だ。
使われたニセ札には透かしがなく、感触も本物と比べるとザラザラするまがい物だった。派遣先から戻った女性から売上金として受け取ったデリヘルの上司の男性が気付き、通報。肝付容疑者は偽造通貨行使容疑については認めているが、ニセ札そのものを偽造したことに関しては否認しており、県警は入手方法などについて調べを進めている。
肝付容疑者が勤務する市立西原小学校の永田清文校長(52)は「青天の霹靂(へきれき)です。職員も驚いています。書道が得意で、子どもたちからも慕われていた先生なのに…」とショックを隠しきれない様子。肝付容疑者は3日朝も通常どおり出勤したが、「急用ができました」と告げて外出。後に逮捕された。
鹿屋市教育委員会の宮下昭広教育長は「連絡を受けて驚いている。事実であれば誠に遺憾。内容を早急に確認し、対応したい」としている。