生徒に性的暴行の教諭名非公表「最善の策と…」
2012年4月28日19時11分 読売新聞
女子生徒に性的暴行を繰り返した長崎県立高の男性教諭(50)が懲戒免職となった問題で、渡辺敏則・県教育長は27日の記者懇談会で、教諭の名前を公表しなかったことについて、「身内に甘い対応をしたつもりはない」と釈明した。
今回の対応について、渡辺教育長は、県教委内の会議で「プライバシー保護が優先」と判断し、女子生徒や保護者の意向を確認しないまま、非公表を決めたことを明かし、「最善の策だと思っていた」と述べた。
再発防止策について問われると、「生徒と個室で2人きりにならないとか、教職員に罪を犯すとどうなるか自覚してもらうしかない」と苦渋の表情を浮かべた。
県教委は2009年度以降、今回の処分を含めて41人を懲戒処分とし、うち15人が免職となった。