高校教頭、女子高生のスカート内に携帯

高校教頭、女子高生のスカート内に携帯
読売新聞 2012年5月10日(木)19時56分配信

 長野県警岡谷署は10日、同県立上伊那農業高校(南箕輪村)教頭・中塚美実(よしみ)容疑者(52)(同)を県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で逮捕した。

 発表によると、中塚容疑者は7日午前8時25分頃、同県岡谷市のコンビニ店で、県南部に住む女子高生(16)のスカートの下にカメラ付き携帯電話を入れた疑い。調べに対し、「そういう行為をしたことは間違いない」と話しているという。

 同校によると、中塚容疑者は、農業教育に関する研究会に出席するため出張中だった。7日に同署で任意の事情聴取を受けた際、バッグに隠し持っていたナイフで自分の首や腹を刺して入院し、退院後に逮捕された。

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盗撮:高校教頭が容疑で逮捕 不祥事続発、関係者重く受け止め「県教育の危機」 /長野
毎日新聞 2012年5月11日(金)13時14分配信

 県警に10日、女子高校生(16)のスカート内を盗撮しようとしたとして県迷惑防止条例(卑わいな行為の禁止)違反容疑で逮捕された県立上伊那農業高教頭、中塚美実(なかつかよしみ)容疑者(52)=南箕輪村。県教委によると、県立高の教頭がわいせつ絡みの容疑で逮捕されたのは初めて。県内では3〜4月、男性教諭2人が東御市青少年健全育成条例違反容疑で逮捕されるなど不祥事が続発しており、教員を指導する立場の管理職の逮捕に「長野県教育の危機だ」と関係者は重く受け止めた。
 逮捕容疑は7日午前8時半ごろ、岡谷市のコンビニエンスストアで女子高生のスカート下に、カメラ付き携帯電話を差し入れたなどとしている。通報を受けた岡谷署員が同日、署内の取調室で任意で事情聴取中、中塚容疑者は隠し持っていた十徳ナイフで自分の腹や首を刺し、病院に運ばれ、入院。退院した10日逮捕された。容疑を認めているという。
 記者会見した上伊那農業高の塩崎正校長は「日ごろの勤務態度からは信じられない。(容疑が)事実であれば深くおわびする」と陳謝。勤務態度は「まじめで、仕事を着実にこなしていた。さまざまな相談に親身に応じていた」と説明した。
 中塚容疑者は7日午前、塩尻市内で農業教育関係の研究会に出席する予定があり、会場に向かう途中、事件があった岡谷市内に立ち寄ったとみられる。
 記者団に山口利幸・県教育長は「愕然(がくぜん)たる思い。県の教育に信頼を寄せていた人に対する裏切りであり、背信」と陳謝。阿部守一知事は「現状を大変危惧している。教頭の任命権者は県教委だが、徹底した対応を強く求めたい」と述べた。【小田中大、武田博仁、大島英吾、福富智】

5月11日朝刊

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県教委:不祥事根絶へ緊急会議 市町村の教育委員長ら250人出席 「自浄能力が必要」 /長野
毎日新聞 2012年5月11日(金)13時14分配信

 県教委は10日、塩尻市の県総合教育センターで、県内で相次ぐ教員の不祥事根絶のため、緊急会議を開いた。各市町村の教育委員長や公立高校長ら計約250人が出席し、山口利幸・県教育長が「今は県教育の大変な危機。自浄能力が必要だ」と訴えた。県教委は4月26日に緊急メッセージを発令しており、同様のメッセージ発令や緊急会議は09年6月以来、3年ぶり。
 不祥事は3〜4月、教諭2人(罰金刑確定)が東御市青少年健全育成条例違反容疑で逮捕されたり、教諭が酒気帯び運転容疑で検挙され、懲戒免職になったりした。
 会議で山口教育長は「人格的素養や規範意識という教師の根底が問われている」と述べ、自身を含め「監督責任者に甘さがあった」と反省。予防のため「全員が共同して責任ある行動を取り、校内や各市町村とも連携した体制を作るべきだ」と訴えた。続いて笠原千俊・県義務教育課長が緊急メッセージを朗読し「県民の信頼を回復するために、全ての教職員が不祥事根絶のため、協力して真摯(しんし)に取り組むことが必要だ」と呼び掛けた。
 この後、会議は非公開になり、参加者が、わいせつ行為▽飲酒・酒気帯び運転▽体罰−−の3項目で各校の対策を紹介。「予兆のある教職員について異動期に情報共有を徹底すべきだ」などの意見が出たという。【大島英吾】

5月11日朝刊

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