<大津・中2自殺>捜査、長期化の可能性…捜索から1週間
毎日新聞 2012年7月18日(水)2時31分配信
大津市で市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、滋賀県警が学校と市教委に異例の家宅捜索をしてから18日で1週間。県警は40人態勢の捜査班を作り、夏休み中に数百人に及ぶ生徒や卒業生から集中的に事情を聴く方針だ。ただ、刑事罰を科すことができない年齢の生徒も捜査対象であるうえ、全ての生徒や保護者の心情への配慮も求められ、捜査は長期化する可能性もある。一方、生徒からは「学校は真実に向き合って」などと、一日も早い解決を求める声が上がった。【村瀬優子、村山豪、石川勝義、加藤明子】
◇時間経過、物証乏しく
「『いじめ罪』という法律はない。学校の出来事を何でも摘発できるわけではない」。滋賀県警の幹部は捜査の難しさを強調した。
県警は今月11日、男子生徒に対する同級生3人の暴行容疑で、関連先として学校と市教委を捜索した。3人は昨年9月の体育祭で、男子生徒の手を鉢巻きで縛ったり、殴ったりした疑いがあるという。県警は教諭の日誌、学校の調査資料などを押収し、暴行容疑の裏付けを進めている。
学校のアンケートで多くの生徒が男子生徒に対するいじめを指摘する回答をした。ただ伝聞も多く、確認するのは容易ではない。物証に乏しく、生徒の自殺から時間が過ぎており、県警は生徒らの証言を組み立てて捜査を進めるとみられる。
14歳未満は刑事罰の対象外だが、捜査対象には13歳(当時)の同級生も含まれ、事情聴取の方法など、捜査手法には慎重さが求められる。県警は、保護者の同席を認めるなど、生徒らの聴取にあたり、配慮をする方針だ。
◇生徒、学校側に不信も
捜索は生徒らにも衝撃だったようだ。
女子生徒は「学校の雰囲気が以前とは違う。みんなそわそわしている感じ。私もニュースをよく見るようになった」。男子生徒は「捜索の後、先生が部活にほとんど来なくなった。みんな不安がっている」と明かした。
捜索翌日には校長が全校放送で「皆さんの安全は守ります。我々も努力しています」などと訴えたという。しかし生徒から「何を努力してるんやろ」と冷ややかな声も上がる。
多くの生徒が男子生徒に対するいじめを目撃したと取材に証言した。「自殺するまで、教職員にいじめの認識はなかった」とする市教委側の見解が生徒らの大人への不信を増幅させている。
別の女子生徒は「学校は正直になってほしい」と訴えた。
◇市教委へ抗議1万件超える
市教委に対する抗議が17日午後9時半までに1万件を超えたことがわかった。市教委によると、内訳はメール6155件、電話4791件。【千葉紀和】
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大津市、一転和解へ「いじめと自殺の因果関係認める可能性ある」…中2自殺問題
スポーツ報知 2012年7月18日(水)8時4分配信
大津市で昨年10月に市立中学2年の男子生徒(13歳)がいじめを苦に自殺したとして、遺族が加害者とされる男子生徒3人と保護者、市を相手取り約7700万円の損害賠償を求めた第2回口頭弁論が17日、大津地裁(長谷部幸弥裁判長)で開かれた。市の代理人弁護士は「いじめと自殺との因果関係を認める可能性が高く、和解の協議をさせていただきたい」と説明。これまで「いじめが原因と断定できず、過失責任はない」とする立場を一転させた。
これまでの方針と一転、遺族側と和解の方針を示した市側の代理人弁護士は弁論中、終始うつむき、目をつぶるなど沈痛な表情だった。閉廷後には「学校、教育委員会の調査、および公表が不十分だったために、事件があった中学校の在校生、保護者の皆さん、ご遺族さまや、絶望の淵にあって、死を選ばざるを得なかったご本人様に、大変ご迷惑をおかけしました。大津市長に代わって、深くおわび申し上げます」などと言葉をしぼり出すように謝罪した。
市側は、いじめの影響を事実上認めた。しかし、市とともに損害賠償の対象となっている加害者とされる生徒2人と保護者は、「いじめではない」と従来の主張を維持。2月の第1回口頭弁論で認否を留保していた、もう1人の生徒もこの日、「いじめではなく遊び」とする答弁書を提出した。このため、遺族側と市が和解した場合でも、生徒3人らとの訴訟は長期化する可能性もある。
市側は、事実認定については市が設置した有識者による調査委員会に委ねるとした。調査には約4か月かかる見通し。市側は結果が出るまでは、訴訟での主張を留保するとして期日の先送りを申し出たが、遺族側は「通常通り進めたい」と反対。地裁は、市と関連のない部分を取り上げるとして第3回期日を9月18日に指定した。
遺族側弁護士はこの日の弁論で、「出せる書類はすべて出してもらう」として、学校作成のいじめ報告書、職員会議の議事録、学校から教育委員会に提出された自殺に関する報告書、担任教諭の日誌などの提出を市側に求めた。
弁護士のもとには、全国から100件以上の支援の申し出があり、「裁判費用に使ってほしい」と事務所に現金書留が送られてきたという。遺族側はさらなる真相解明を求め18日、加害生徒らを大津署に刑事告訴する。
一方、大津市には、この日まで1万件の電話やメールが殺到。多くが市や市教委への抗議や苦情という。
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大津の中学生自殺受け都がいじめの実態調査へ
テレビ朝日系(ANN) 2012年7月18日(水)8時51分配信
大津市の中学生の自殺を受けて、東京都の教育委員会は、都内のすべての公立学校に対し、いじめの実態について緊急に調査するよう求めました。
東京都教育委員会は、公立の小中学校を指導する区や市の教育委員会の担当者や都立高校の校長らを集めた緊急の会議を開き、大津市の中学生の自殺は学校内でのいじめが原因である可能性についてふれました。そのうえで、都内の小中学校や高校などすべての公立学校でアンケート形式の調査を行い、学校側がいじめと認めた件数を今月末までに報告するように求めました。9月以降は、その後の学校側の対応についても調査するということです。
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大津いじめ自殺 男子生徒の遺族、調査委に大学教授ら打診
産経新聞 2012年7月18日(水)15時20分配信
大津市立中学2年の男子生徒が昨年10月に自殺した問題で、男子へのいじめの実態を調べるため、越直美市長が近く設置する外部調査委員会の委員として、男子の両親側が、大学教授に就任を打診していることが18日、関係者への取材でわかった。ほかに弁護士ら2人にも打診する。
市が調査委の人選について「遺族の意見をうかがいたい」としたことを受けたもので、異例の人選となりそうだ。
両親は調査委について、委員の人選は原告側が決める▽調査には大津市職員が関与しない▽委員会は公開とする−など5項目を求めている。
調査委は、両親がいじめが自殺の原因として市などを相手にした損害賠償請求訴訟を受け、市がいじめの実態を調べるために近く設置。越市長は、17日に文部科学省から市に派遣された職員が推薦した委員を中心に構成したいとの考えを示しているほか、「遺族の話も十分に聞いて、意見を取り入れたい」と述べ、遺族に最大限配慮する姿勢をみせていた。
メンバーとなる委員やその人数、開催時期などは白紙の状態だが、早ければ今月中の立ち上げを目指している。調査には4カ月程度かかるとみられ、市への報告書提出は年末近くまでかかる可能性もある。
文科省が昨年6月に全国の自治体に通知した指針によると、児童・生徒が自殺した場合、遺族が望めば、中立的な第三者による調査委を設置できるとしており、設置には遺族の意向に配慮するよう求めている。
大津市の外部調査委はこの通知に基づく。
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同級生3人を告訴=暴行、恐喝などの疑い―自殺中2男子の父親・大津
時事通信 2012年7月18日(水)18時15分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、生徒の父親(47)が18日、いじめたとされる同級生の男子3人を暴行や恐喝などの容疑で滋賀県警大津署に告訴し、受理された。
告訴内容は、3人が校内などで男子生徒を殴ったり蹴ったりした上、はちまきで手首を拘束し、口やすねに粘着テープを貼って剥がしたなどの暴行、金を持ってくるよう脅した恐喝のほか、脅迫、強要、窃盗、器物損壊の疑い。
代理人弁護士によると、自殺後に学校が実施したアンケート結果から犯罪に該当するものについて、徹底捜査を求めたという。
自殺をめぐっては、父親がこれまで3回にわたり被害届を提出しようとしたが、県警は男子生徒が死亡し事実確認が困難として受理しなかった。
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国民新がいじめ問題対策本部 教育委のあり方見直し
産経新聞 2012年7月18日(水)18時53分配信
国民新党は18日、大津市で昨年10月に市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、いじめ問題対策本部(本部長・中島正純国対委員長)を設置した。中島氏は記者会見で「教育委員会は独立性が強過ぎてどこからも干渉されずに隠蔽(いんぺい)する状態にある」として教育委のあり方の見直しを含めて提言をまとめる考えを示した。
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<大津・中2自殺>奈良県教委がいじめ調査へ
毎日新聞 2012年7月18日(水)18時56分配信
大津市で市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、奈良県教委は18日、県内の中学・高校全184校約8万2000人を対象に、いじめの実態把握のためのアンケートを行うと発表した。8月下旬〜9月上旬に実施し、いじめが疑われる場合は学校や市町村教委と連携し対応する。調査結果は、個人が特定されないよう配慮し公表する方針。
調査では、友人も含めていじめがないか問う予定で、公立の中高だけでなく、国立や私立にも協力を依頼する。小学校については、中高の方がいじめが潜在化する可能性が高いとして対象から外した。県教委は「命を落とすという最悪の結果を避けるため、子供たちの悩みを引き出したい」としている。【伊澤拓也】
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「君が我慢したら全て丸く収まる」 いじめ被害生徒に対する教員暴言はあったのか
J-CASTニュース 2012年7月18日(水)19時32分配信
滋賀県大津市の市立中学2年の男子生徒が2011年10月に自殺した問題で、同じ学校に通っていた女子生徒の重大証言をテレビ朝日が放送した。
いじめを受けた生徒から直接相談を受けた教員が、「そんなんどうでもいい」「君が我慢したら全て丸く収まる」と言い放ったというのだ。本当だとすれば、大変な問題発言だが、こんな会話が実際に交わされたのだろうか。
■「生徒第一じゃなくて自分の方が大切という先生が多いですよ」
問題の証言を放送したのは、2012年7月16日放送の情報番組「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)だ。
番組では自殺した生徒と同じ学校の卒業生で、問題発生当時中学3年生だった女子生徒にインタビューしている。その中で、
「いじめられてる子が直接(先生に)言ったらしいんですよ。いじめの相談なんですけど、『僕こうこうされてるんです』と。でもその先生の態度は『そんなんどうでもいいから。君が我慢したら全て丸く収まるから』と」
と話したのだ。
女子生徒はほかにも「先生は生徒第一じゃなくて自分の方が大切という先生が多いですよ」「周りの子らが、いじめられてた子が毎日アザだらけで不信を抱いているのにそこでなぜ担任が出て行かなかったのか」など、学校に対し厳しい口調で証言した。
この学校の校長は7月14日の記者会見で、生徒から「いじめがある」との通報があったことは知っていたが、「いじめの認識はなかった」「残念ながらこちらの方が気が付いてなかったんですわ」などと話していた。自殺した生徒に話を聞いたとき「大丈夫だ」と答えたのが理由だという。
しかし女子生徒の証言が事実だとすると、自殺した生徒は教員に相談していたことになる。しかも、事実を隠ぺいし、生徒側に責任があるかのような発言は許されない重大な問題だ。
■市教委から回答得られず
「我慢したら丸く収まる」というような発言は本当にあったのだろうか。大津市教育委員会に確認しようとしたが、7月18日19時現在、回答は得られていない。
問題の発言があったかどうかは確認できなかったが、これまで市教委が公表している生徒を対象にしたアンケート結果でも、「先生が見て見ぬふりをしていた」という回答もあり、生徒の不信感は増している。
もっとも、女子生徒の発言は伝聞に基づくもので、ただちに真実とは言えない。しかし、内容が重大なだけに、市教委や学校はきちんと調査すべきだろう。
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教育長はなぜ「家庭の問題」強調するのか 自殺生徒の父親は「責任逃れ」と激怒
J-CASTニュース 2012年7月18日(水)19時52分配信
中2男子生徒の自殺について、滋賀県大津市教委の沢村憲次教育長が、「家庭の問題もある」と何度も強調したことが物議を醸している。個人情報保護の絡みもあるとして、その具体的な内容を明かさないため、様々な憶測を呼んでいるのだ。
男子生徒の父親が市教委などに損害賠償を求めた訴訟では、越直美市長の考えをくんだ市側は、2012年7月17日の第2回口頭弁論で和解する方針を示した。つまり、いじめと自殺との因果関係を認めるということだ。
■自殺生徒が家などのお金を勝手に引き出したことに関連?
ところが、沢村憲次教育長は、この日の会見で、因果関係は分からないと従来の主張を繰り返し、いじめ以外に「個人的、家庭的な要因もあったと、学校から聞いている」とさえ主張した。しかし、具体的な内容は「個人情報」だとして明かそうとしなかった。
これに対し、父親はマスコミの取材に怒りを露わにし、「責任の所在をすり替えようとしている」と批判した。ネット上でも、沢村教育長の発言を非難する声が相次いでいる。
「家庭の問題」について、1つ考えられることは、自殺した男子生徒が父親や親戚のお金数十万円を勝手に引き出していたとされることだ。報道によると、父親が叱ったところ、男子生徒は「ゲームに使った」などと泣いて謝るだけだったという。
■金銭要求受けてなら、家庭問題でない
ところが、いじめたとされる加害生徒3人から、度々金銭要求があったとも報じられている。とすると、男子生徒がお金を引き出したことは、「家庭の問題」だと単純に言えないことになる。
ネット上では、ほかに憶測もいくつか流れているが、今のところ根拠が不明な情報ばかりのようだ。
今回の問題について、事情を知っていると思われる大津市議に取材すると、ある市議は、「いじめがまったく関係ないということもないが、もっといろいろな要因が重なったと思う」と教育長と近い考えを示した。そのうえで、「警察が捜査に入っているので、今はそれに任せたらいいのでは」と話した。
一方で、別の市議は、教育長の発言に疑問を呈した。「いじめが重要な要因になったことは間違いないはずです。『家庭の問題』を言っても、そのことは変わりませんよ。言うとむしろ、責任逃れに見えるだけだと思います」と言っている。
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<大津いじめ自殺>同級生3人を告訴
毎日新聞 2012年7月18日(水)21時32分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、男子生徒の父親が18日、いじめの加害者として同級生3人を暴行や恐喝、強要など六つの容疑で滋賀県警大津署に告訴し受理された。県警の家宅捜索後、父親は代理人弁護士と話し合い、「捜査は始まったが、息子のために父親としてできることをしたい」として処罰への強い要望を示すため、被害届ではなく告訴することを決めた。
男子生徒がいじめを受けていたと知った父親は昨年10月と12月に計3回、大津署を訪ねて被害届の提出について相談したが、同署は男子生徒が亡くなっていることなどを理由に受理しなかった。県警は今月11日に学校などを家宅捜索し、校長らから事情を聴くなどしていじめや加害行為などについて本格的な捜査をしている。
告訴で父親は容疑を暴行に絞らず、県警担当者に口頭で被害の内容を伝える形で「告訴調書」を作成した。その際、昨年12月の被害届は事実上の告訴にあたると主張し、告訴期間の過ぎている容疑も含めて告訴したという。
対応した担当者は「歴史の転換点となる大きな事件に携わっている。この機会をとらえ、二度といじめで自殺する被害者を出さないようにしたい」と応じ、父親の意向に沿って捜査を進める方針を示したという。父親は「このことを息子に報告します。事実が解明され、加害少年たちが罰を受け、謝罪し、更生してくれることを望みます」とのコメントを出した。
代理人らは遺族支援のホームページをつくるなどし、全国から激励や支援の申し入れが相次いでいるという。父親は「支援はありがたい。今後、息子のような犠牲者を出さないためにも、できることをしていきたい」と話している。
加害者とされる同級生の代理人の一人は「(本人にも)いろいろな思いはあるが、代理人としてはコメントを差し控えたい」と話した。【加藤明子、村山豪】
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大津いじめ 父親が滋賀県警に同級生3人を刑事告訴
産経新聞 2012年7月18日(水)22時24分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、自殺した生徒の父親(47)が18日、暴行や恐喝、強要など6つの罪で、元同級生3人を滋賀県警大津署に刑事告訴し、受理された。学校が実施した全校生徒アンケートの記述内容や遺族が提出した資料などを基に、犯罪行為を把握するように求めた。
遺族の代理人弁護士によると、告訴容疑はほかに強要と脅迫、器物損壊。被害を受けたとする期間は昨年7〜10月ごろとした。父親は告訴後、弁護士を通じて「事実が解明され、加害少年が罰を受け、しっかり更生することを望みます」とのコメントを公表した。
滋賀県警は今月11日、昨年9月の体育大会で元同級生3人が男子生徒の両手を鉢巻きで縛り、口に粘着テープを貼ったとして、暴行容疑で学校と市教育委員会を家宅捜索。押収した教員の日記などの分析を進めているほか、教員や在校生らからも事情を聴き、8月末にも立件の可否を判断する。
学校が男子生徒の自殺後に実施した全校生徒アンケートには「自殺の練習をさせられていた」「死んだハチを食べさせられた」「財布を盗まれた」などの記述があった。
父親は男子生徒の自殺後、昨年10月に2回、同年12月に1回の計3回、大津署を訪れて被害相談をしたが「事実の認定に困難な部分がある」と説明され、被害届の提出には至らなかった。
また、父親は市が設置する外部有識者の調査委員会による調査に、市職員が関与しないことや調査委のメンバーを遺族側が選ぶことなどを要望した。