個人情報:長岡高専、成績データ流出 男性准教授パソコン保存 関係者漏えい疑いも /新潟

個人情報:長岡高専、成績データ流出 男性准教授パソコン保存 関係者漏えい疑いも /新潟
毎日新聞 2012年8月15日(水)12時49分配信

 国立長岡工業高等専門学校(長岡市)は14日、男性准教授がパソコンに保存していた学生約120人分の成績データが外部に流出していたことを明らかにした。ウイルスを介したインターネット上への流出は確認されておらず、同校は学内関係者が漏えいさせた疑いもあるとして内部調査を実施。長岡署に被害届を出すことも検討する。
 データは09〜10年度に在籍した学生の名前、2科目の試験結果、欠席日数。男性准教授が研究室のノートパソコンに保存していたが、操作するには暗証番号が必要で、データを学外に持ち出していないという。
 長岡高専によると、昨年11月に同じデータが保存されたUSBメモリーと「落ちていた」という趣旨のメモが郵送されて発覚。同校は長岡署に相談したうえで、データの内容が同校の学生と特定できない▽外部者が不正利用する可能性が低い▽学内関係者のいたずらも考えられた−−として被害届の提出や公表はしなかった。
 しかし、地元報道機関にも郵送され、報じられたことから事態を重くみた同校は今後、学生や保護者に説明するという。渡辺和忠校長は「学校の情報管理が十分でなかった。原因究明を行うとともに、セキュリティー対策の抜本的な見直しを図りたい」とコメントを出した。【湯浅聖一】

8月15日朝刊

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