神戸夙川大が新入生募集停止 財政悪化、定員割れ
神戸新聞NEXT 2014年4月18日(金)8時22分配信
神戸・ポートアイランドにある神戸夙川学院大学が、2015年度から新入生の募集を停止することが17日、同大を運営する学校法人夙川学院(西宮市)などへの取材で分かった。資産運用の失敗や定員割れが続いていることが理由で、数年以内に募集を再開できなければ閉校することになる。在校生が卒業するまでは存続する。
同法人は大学と同じポートアイランドで短大、西宮市で中学、高校、幼稚園を運営。資産運用で「デリバティブ(金融派生商品)」取引を行ったが、08年のリーマン・ショックの影響で多額の損失を出したという。
神戸夙川学院大は07年に開学。観光文化学部だけの単科大で、今月入学した1年生を含む約760人が在籍している。少子化や他校との競争激化のため、12年度から入学定員270人を3年連続で大幅に割り込んでいた。
同大をめぐっては先月、日本高等教育評価機構が「財政が危機的状況にある」と判断。運営体制の立て直しを進めてきたが、財政計画は「実効性に乏しい」と指摘されていた。
同法人は17日、文部科学省に経緯を報告し、学生への説明も行った。同大の松井道男学長は神戸新聞社の取材に対し、「在校生や保護者、卒業生のみなさんには申し訳なく、深くおわびしたい。教育内容を維持し、在校生には責任を持って対応する」とした。
兵庫県内では、尼崎市の聖トマス大学が10年度以降、新入生募集を停止している。(紺野大樹)