スナックで「子作り教えてやる」と「採用面接」
読売新聞 2015年03月27日 10時26分
鳥取県内の専修学校に就職を希望していた当時20歳代の女性が、当時の校長(71)から、性的な言動を繰り返されるなどして、精神的な苦痛を受けたとして、校長と学校を運営する法人に対し330万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決が26日、鳥取地裁倉吉支部であった。
前原栄智裁判官は、セクハラ行為を認め、元校長と法人に計88万円を支払うことを命じる判決を言い渡した。
判決によると、2013年6月、元校長は採用面接と称し、飲食店やスナックで「子作りについて教えてやる」などと性的な言動を繰り返し、その後、学校の校長室で、女性の腕をつかんでキスをしようとした。前原裁判官は「採用を決める男性と同席で、退席や拒絶が難しい状況。女性の尊厳を害した不法行為」とした。
元校長は読売新聞の取材に対し、「今後の対応は弁護士と相談したい」としている。