生徒に暴言、平手打ち…体罰の顧問を減給処分 埼玉県教育局
産経新聞 2015年12月2日 7時55分配信
県教育局は1日、顧問を務める男子バレー部の3年生部員6人に8回の体罰を加え、1人に軽傷を負わせたとして、越谷市立大相模中の男性教諭(32)を減給10分の1(3月)の懲戒処分にした。同部は部員数の減少で活動を停止しているが、学校側は教諭を顧問から外した。
県教育局小中学校人事課によると、教諭は昨年8月から今年7月まで、練習試合の合間などに「死ね」「消えろ」「殺すぞ」などの暴言を吐き、頬や頭を平手打ちした。部員の1人は胸ぐらや髪をつかまれた上で、20回平手打ちされ全治10日の打撲傷を負った。
教諭は同課に対し、「結果を出すためなら体罰をしてもよいと考えていたが、間違いだった」と釈明、生徒らに謝罪したという。管理監督を怠ったとして、同課課長が校長を口頭で厳重注意した。
同課は問題を受けて、体罰防止に向けたリーフレットを作成。体罰が学校教育法で禁止されている点を強調しており、県内の各市町村立小中学校の教職員に配布する。関根郁夫教育長は「県民に深くお詫びする。信頼関係に立った教育を一層推進する」とコメントした。