男性教諭が答案用紙紛失 172人が再テスト /千葉
千葉日報オンライン 2016年7月13日 11時29分配信
流山市の県立流山北高校(三橋重信校長、生徒667人)は12日、男性主幹教諭(56)が生徒172人分の期末考査の答案用紙と個人情報を記録した教務手帳を紛失したと発表した。飲酒後の帰り道で置引に遭った可能性がある。同校は生徒や保護者に謝罪し、同日再試験を行った。これまでに個人情報が悪用された形跡はないという。
同校によると、紛失したのは3年生全6クラスのうち文系5クラスに所属する生徒が受けた地学基礎テストの答案用紙と、男性主幹教諭の教務手帳。手帳には生徒の氏名や中間考査素点、1学期の出欠状況などが記録されていた。
男性主幹教諭は8日、答案用紙と教務手帳をかばんに入れて退勤し、船橋市内で友人と飲酒。友人と別れた後にJR船橋駅前で眠り込み、9日午前3時ごろ、目が覚めるとかばんごとなくなっていた。同校では答案用紙や個人情報の持ち帰りを禁止しているが、男性主幹教諭は「自宅で採点しようと思った」と話している。
男性主幹教諭は船橋駅南口交番に盗難の被害届を提出し、同校へ報告。11日に当該生徒に謝罪した。12、13日にかけ、地学基礎の再テストを行っている。県教委が事実関係の調査を経て、処分を検討する。
同校は再発防止に向け、職員から対策のアイデアを募る他、ガイドラインの職員への提示方法などの見直しを行う。三橋校長は「生徒や保護者に心配と迷惑を掛け、県民の信頼を損なった。指導する立場の教職員が事故を引き起こしたこと、申し訳ありません」と謝罪した。