【記者の視点】子どもの模範となる教職員に社会のルールを守るよう呼びかける異常な状況
福島テレビ 2019/12/10(火) 6:45配信
2019年度、福島県では6人の教職員が懲戒免職の処分を受けている。
【18歳未満の少女に対してみだらな行為を行うなどして4人が逮捕】
このうち、梁川中学校の講師だったは、2017年6月と2019年1月にそれぞれ別の少女にみだらな行為をした疑いで9日に再逮捕された。
【さらに、飲酒で…】
は飲酒運転で事故をおこして現行犯逮捕。
逮捕こそされていませんが、昭和中学校の男性教頭も飲酒運転をしたほか女性にセクハラをしていた。
子どもの模範となるはずの教職員が相次いで逮捕されている異常事態。
<<県政担当の福テレ井上明記者の解説>>
1年間に教職員が5人も逮捕されるのは過去10年で最も多く、「信頼」という福島県の教育の土台が揺らいでいると言えます。
過去10年間に県教育委員会が行った懲戒処分の数は2010年度の40件から減少傾向で、2018年度はおよそ半分の19件でした。
減少はしていますが、ゼロになるどころか、懲戒処分の中でも最も重い「免職」が占める割合は増加しています。
県教育委員会では、不祥事をおこした教職員について「再発防止の取り組みを“他人事”と考えて真剣に向き合っていなかった」と分析しています。
ただ、少女に対するみだらな行為や飲酒運転は「他人事と考えたかどうか」は関係なく、そもそもやってはいけないことです。
「“他人事”と考えない」と呼びかけるだけでは意味のある再発防止策とは言えません。
子どもの模範となる教職員に社会のルールを守るよう呼びかけなければならない異常な状況を教職員1万8000人を挙げて改善していく必要があります。