中学生へのいじめ 一部認定 第三者委が調査報告書 「双方に原因」 鹿児島・いちき串木野
南日本新聞 2021/10/14(木) 11:50配信
昨年、いちき串木野市の中学3年の男子生徒がいじめを受けたとして転校した問題で、市の第三者委員会は13日、調査報告書をまとめ、いじめを一部認定した。一方で「双方にトラブルの原因がある」とも指摘。学校対応は「不適切な点はほぼ見当たらない」とした。生徒の父親は「被害者側への聞き取りは1回しかなく調査は不十分。事実誤認もある」として、再調査の要請や学校側を相手取った提訴を検討すると明らかにした。
生徒側からいじめ防止対策推進法に定める「重大事態」に当たるとの訴えを受け、昨年8月に設けられた同委員会が13日、田畑誠一市長へ報告書を提出した。
報告書では、生徒が複数の同級生から受けたとする2018年から19年にかけての暴力と暴言について、(1)金属の柄があるほうきで頭をたたかれた(2)耳を平手で殴打された(3)悪口に類することを言われた−などを事実と認めた。
ただ、蹴り返すなどの生徒の反撃行為も「いじめに該当する」と指摘。学校対応は「その都度対処がなされていた」とした。
その上で、重大事態の調査が適切になされるよう市のいじめ防止基本方針を再整備し、教職員へ周知することを求めた。
会見した山口大観委員長は「発生から年数がたっており客観的な証拠も乏しかったが公平中立に調査した」と説明。市の相良一洋教育長は「指摘された部分について改められることは改める」とコメントした。