英女性「パワハラで昇任見送り」…立命大を提訴

英女性「パワハラで昇任見送り」…立命大を提訴
読売新聞 2018/11/2(金) 9:59配信

 立命館大の教授会でのパワーハラスメントにあたる発言で昇任を見送られ、退職に追い込まれたのに、救済措置がとられないのは不当だとして、立命館大の元准教授で英国人女性のブレーク・ヘイズさんが1日、大学の運営法人を相手取り、7000万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。

 訴状によると、ヘイズさんは2015年、国際関係学部の教授会で教授の昇任審査にかけられたが、反対票が上回り、昇任は見送られた。

 ヘイズさんは教授会での自身の評価で、男性出席者2人が「強引な性格で、考えを押しつける人物」などと発言したのはパワハラだとして学内の委員会に申し立て、17年2月、発言はパワハラで昇任に否定的影響を与えたと認められた。

 しかし、審査は見直されず、ヘイズさんは17年3月に定年退職。「審査のやり直しは当然で、大学は人権侵害を黙認している」と主張している。立命館大は「訴状が届いておらずコメントできない」としている。

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