中1男子 教諭に殴られ蹴られて骨折…周囲の制止間に合わず

中1男子 教諭に殴られ蹴られて骨折…周囲の制止間に合わず
2013年7月16日 読売新聞

 福岡県大刀洗町の町立中学に勤務する30歳代の男性教諭が今月8日、1年男子生徒(12)に体罰を加え、左肩骨折の重傷を負わせていたことが町教育委員会への取材でわかった。

 教諭は昨年5月にも別の生徒への体罰で厳重注意を受けていた。今後、町教委の報告を受けた県教委が処分を決める。

 町教委によると、男性教諭は生徒指導を担当している。8日の昼休み、男子生徒は体育館裏で同級生と口論になった。

 教諭は職員室で事情を聞こうとしたが、生徒が話さないことに腹を立て、引き倒して肩を2回蹴り、ほおを拳で1回殴った。その後校長室でも顔を2回、平手打ちした。他の教諭らが止めようとしたが、間に合わなかったという。

 生徒は病院で、左肩の一部骨折で全治2か月半と診断された。教諭は「かっとなってやってしまった」と説明している。

 教諭と校長らは8日以降、生徒宅を訪問して謝罪。生徒は2日間欠席したが、現在は登校している。学校側は13日に臨時保護者会を開き、事情を説明した。

 教諭は昨年5月、同中の男子サッカー部でいじめがあったとして、部員3人のほおを平手打ちし、町教委から口頭で厳重注意を受けていた。校長は「指導が不十分だったと真摯に反省している。再発防止に努めたい」と話している。

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