特別支援学級わいせつ免職:「表現不適切だった」教育長が対応答弁−−県会委 /栃木

特別支援学級わいせつ免職:「表現不適切だった」教育長が対応答弁−−県会委 /栃木
2009年12月8日14時1分配信 毎日新聞

 宇都宮市内の市立学校で、特別支援学級の女子の胸を触るわいせつ行為があったとして、県教育委員会が男性元教諭を懲戒免職処分にした問題に関し、須藤稔教育長は7日、県議会文教警察委員会(岩崎信委員長)で、県教委の対応について「とっさの場合で、表現の仕方は不適切だった」と述べた。県教委は会見で、被害者が特別支援学校の女子だったことを否定していた。
 上野通子副委員長(自民)の質問に答えた。県教委は先月25日の会見で、特別支援学級の子どもが被害者だったことを複数回にわたり否定していたが、その後の取材で、特別支援学級の子どもに対するわいせつ行為だったことが明らかになっている。また、宇都宮市教委、県教委とも、被害者のプライバシー保護を理由に、元教諭の勤務先が小学校か中学校かを明らかにしていない。
 上野副委員長は「事件が起きた時に、子どもの保護は教育界で一番大事なことだが、真実は一つであってうそを話してしまうのは絶対にいけない」と批判。須藤教育長は「表現の仕方は不適切であったが、うそということではないと判断している」と答弁した。
 また、被害者のメンタル面のケアについて、県教委は「スクールカウンセラーを通して、その後のケアにあたっていると聞いている」と答弁した。上野副委員長は「報告を聞くだけではなくて、教育委員会として実際に現場に行って話を聞くことも大事だ」と要望した。【葛西大博】

12月8日朝刊

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