県教委:中学職員を懲戒免職 出張費着服の疑い−−尼崎市立中 /兵庫

県教委:中学職員を懲戒免職 出張費着服の疑い−−尼崎市立中 /兵庫
毎日新聞 2009年12月9日 地方版

 尼崎市立中の事務職員が教員の出張旅費などを着服したとして業務上横領容疑で尼崎東署に刑事告発されている問題で、県教委は8日、元大成中事務職員、田辺勝之主査(41)を懲戒免職の処分とした。また同市教委は同日、同中の教頭(50)ら3人に関しても監督責任があったとして文書訓告などの処分にした。
 市教委などによると、田辺主査は同校に01年から今春まで勤務。04年から今年にかけて、教員らの旅費計約600万円を支払わなかった。旅費のうち約210万円は県に架空請求したもので、一部は校内の修繕費用などに充てられていたものの、計約300万円が使途不明になっていたという。
 田辺主査は校長を含む教職員全員の私印を預かって書類を作成、架空請求を繰り返していた。今年4月、校長が市教委に相談して不正が発覚。市教委が事情を聴いたところ田辺主査は事実を認め、先月19日、使途不明金を全額返納した。市教委の調査に対しては、「4月の異動時期に片付けをしていたところ、大金が出てきたのでどうしたらいいか分からず150万円は捨てた」などと説明して私的流用を否定したうえ、残りの金額については「分からない」などと話した、という。
 市教委によると、距離の短い旅費については領収書の添付は義務付けられていなかったため、今後、全市統一の事務処理手順書を作成して再発防止を図るという。

 ◇高校臨時講師も 強制わいせつ未遂などで有罪
 また県教委は同日、強制わいせつ未遂罪などで有罪判決を受けた県立西宮今津高校の小川直義臨時講師(35)を懲戒免職処分にした。県教委によると小川臨時講師は今年9月26日未明、神戸市内で帰宅途中の女性の後をつけ、女性宅に侵入して暴行を加え、強制わいせつ未遂容疑などで緊急逮捕され、11月27日に有罪判決を受けた。【中里顕、近藤諭】

〔阪神版〕

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