北教組:不正献金、再発防止策示せず 信頼回復、険しく−−定期大会 /北海道
2010年8月15日10時36分配信 毎日新聞
2日間開かれた北海道教職員組合(北教組)の定期大会が14日閉幕した。不正献金事件に端を発した逆風の中で、出席した代議員から「結成以来の危機」と厳しい現状認識が示されたが、献金をめぐる会計問題については一切触れられず、具体的な再発防止策は示されなかった。道教委との組合交渉も事件後、閉ざされたままで、新執行部にとっても信頼回復へ向け、いばらの道が続きそうだ。
14日午前の討論では、20人以上の代議員から不正献金事件への対応などについて、厳しい指摘が出た。「今回は信頼回復への道筋を示し、今後の展望を切り開く重要な定期大会だろう。しかし、責任の所在と責任の取り方があいまい」(札幌支部)、「この事件で何が問題で、どう見直すか、執行部は十分に総括しきれていない」(旭川支部)など幹部の責任を問う意見が出た。
一方、道教委は事件後、これまでの北教組との確認事項などを破棄し、組合交渉に応じない姿勢をみせている。「事件を口実に、交渉の扉を閉ざす道教委の姿勢をただしてほしい。この状況に絶望し、組合を脱会する動きも出ている」(函館支部)、「労使間の確認事項を一方的にほごにして、交渉権を認めない道教委を交渉のテーブルにつかせることが正常化の一歩」(北空知支部)と心配する声も大きい。
北教組は有識者を含めた第三者機関を設置し、組織のあり方全般を見直すことを検討しているが、設置時期すら決まっていないのが現状。具体的な再発防止策を一刻も早く打ち出し、「新生・北教組」をアピールすることが新執行部にとって最優先の課題となっている。【千々部一好】
8月15日朝刊