中学生就労、新たに2人 県教委「法律違反」周知へ 栃木

中学生就労、新たに2人 県教委「法律違反」周知へ 栃木
産経新聞 2012年9月20日(木)7時55分配信

 県教育委員会は19日、足利市立西中学校3年生の石井誠人君(14)が工事現場でアルバイト中に死亡した事故を受けて、県内の公立中学校生徒のアルバイト就労に関する調査を実施した結果、石井君を含め3人の生徒が労働基準法に違反してアルバイトをしており、いずれも学校長の証明書が作成されていなかったと発表した。

 県教委学校教育課によると、1人は石井君と同じ西中学校3年の男子生徒で、石井君と同じ群馬県太田市の事業所で2月から空き缶の仕分けや解体作業に携わっていた。当初は毎週土曜日にアルバイトをしていたが、5月下旬から水−土曜に増えたという。

 もう1人は県南の中学校3年生の男子生徒で、下野市の事業所で4〜5月の3日間、はがした道路のアスファルトの片付け作業をしていた。

 石井君を除く2人は学校の指導でアルバイトをやめている。

 同課は今回の事故を受けて「中学生の就労は法律違反なんだということを周知したい」と強調。教職員課は「足利市教委で調査中なので、その結果を待ち、関係者から聞き取りを行った上で処分を検討していく」としている。

 調査は8月20日〜9月7日、市町立162校、県立3校、特別支援学校15校の公立中学校計180校について実施した。

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