脱法ハーブ:教職員に研修会 札幌で60人参加 /北海道
毎日新聞 2012年9月25日(火)11時44分配信
幻覚や興奮を引き起こす「脱法ハーブ」の乱用が社会問題となる中、道は24日、大学と高校、専門学校の教職員を対象とした研修会を札幌市で開き、道内各地から約60人が参加した。脱法ハーブに関する教職員向けの研修会は初めて。
薬事法は約70種の成分を指定薬物とし、医療目的以外の販売や製造を禁止する。指定薬物と類似する成分を含む脱法ハーブは、覚醒剤など違法薬物摂取時と似た症状を引き起こすとされるが、現行法では行政指導の対象にしかならない。各地で使用者の事件事故が続発しており、札幌でも脱法ハーブが原因とみられる今年の救急搬送者が3日現在で21人と、昨年1年間の5人の4倍に上る。大半が20代の若者だった。
研修会で道警薬物銃器対策課の望木勇一郎課長補佐は、脱法ハーブに含まれる薬物には大麻の20〜50倍の幻覚作用を引き起こすものもあることを紹介。「たとえ『合法ハーブ』と言われても手を出さないよう指導してほしい」と呼びかけた。【佐藤心哉】
9月25日朝刊