県立武道館弓道場:練習中の矢、場外へ 隣接競輪場の屋根に刺さる 高校弓道部、教諭不在 /香川
毎日新聞 2012年9月27日(木)15時44分配信
◇防矢ネット設置へ
県立武道館弓道場(高松市福岡町)で今月1日、県立高校弓道部の生徒が放った矢が弓道場敷地から飛び出し、隣接する高松競輪場施設の屋根に刺さる事故のあったことが26日、分かった。落下場所は競輪客が立ち入れる区域ではなかったが、近くには競輪関係者もおり、重大事故となる恐れもあった。県教委は弓道場を閉鎖し、防矢ネットの設置工事を進めている。【久保聡】
26日開かれた県議会文教厚生委員会で、大山一郎委員(自民)の質問に対し、細松英正県教育長が明らかにした。
県教委や高校などによると、1日午前10時ごろ、高松市内の県立高校弓道部員十数人が同場で練習していたところ、1年女子生徒の射た矢2本が28メートル先の的を外れて場外に飛び出し、高松競輪場の通路屋根に刺さるなどした。当日は競輪開催日で、通路も関係者らが行き来しており、「矢が人に当たる可能性もあった」(細松教育長)という。
同じ県教委が管理する県立丸亀高校武道館の弓道場には、的と射場の中ほどに、場外への矢の飛び出しを防ぐ防矢ネットが張られているが、県立武道館弓道場にはなかった。
一方、事故の際、弓道部員の練習に立ち会うことになっていた顧問の教諭が現場にいなかったほか、同校によると、部員も矢が飛び出したのを認識しながら、しばらく練習を続けていたという。このため、同校は弓道部の活動を自粛させ、大会への出場も見合わせている。
毎日新聞の取材に対し、同校は「生徒や教諭に危険性の認識が低かった。安全意識や対策を徹底させたうえで、活動再開を考えたい」としている。
県教委によると、弓道部がある同校以外の24校に事故後、確認したところ、全校が校内などにある練習場に矢を防ぐネットを張るなど安全対策をとっているという。
9月27日朝刊