(朝鮮日報日本語版) 性的暴行:特殊学校の元教諭に懲役20年判決

(朝鮮日報日本語版) 性的暴行:特殊学校の元教諭に懲役20年判決
朝鮮日報日本語版 2012年9月27日(木)12時24分配信

 大田地裁天安支部刑事1部(イ・ドンウク裁判長)は26日、障害のある女子生徒に性的暴行を加えたり、わいせつな行為をしたりしたとして起訴された忠清南道の特殊学校の元教諭(47)に対し、検察の求刑(懲役18年)を上回る懲役20年の判決を言い渡すとともに、個人情報の公開と電子足輪の装着を各10年間命じた。

 裁判所が検察の求刑よりも重い量刑を適用するのは異例だ。これは性犯罪に対し、裁判所が厳罰を下す方針を示したものと解釈される。

 地裁は判決理由について「元教諭は計7人の生徒に対し性的暴行を加えたり、わいせつな行為をしたりし、また犯行を目撃した生徒に対し、口外しないよう脅迫した。裁判の過程では、厳しい処罰を求める約5000人の嘆願が寄せられており、このような国民の声を量刑に反映した」と述べた。

 さらに地裁は「元教諭は起訴事実を全面的に否定しているが、被害者たちの証言は具体的で一貫性があるため、犯行は十分に認められる。元教諭は被害者側との示談も行っておらず、懺悔(ざんげ)する機会もかなぐり捨てているため、厳罰は避けられない」と指摘した。

 判決を見守ったある被害者の母親は「被害者の立場から見ると、懲役20年でも軽い方だ。今でも子どもが『死にたい』と口にするなど、不安におびえている」と涙ながらに語った。

 元教諭は2010年5月以降、勤務していた特殊学校で、障害のある教え子に対し数回にわたり性的暴行を加えたとして、今年1月に逮捕・起訴された。元教諭はまた、女子生徒の寮に侵入し、寝ていた生徒にわいせつな行為をしたり、5−6人の生徒が共同で行う実習の際、生徒を1人だけ残し、みだらな動画を見せながら、わいせつな行為をしたりした件でも起訴された。

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