盗撮「わいせつ行為」とせず…教諭の免職適用外
読売新聞 2012年9月28日(金)9時52分配信
盗撮事件で罰金刑を受けた北海道浦河町立中学校の男性教諭(48)の勤務校への復職に保護者の反対が相次いだ問題で、道教育委員会が男性教諭の盗撮について、懲戒処分指針で免職とされている「わいせつ行為」にはあたらないと判断していたことが、27日分かった。
道教委は「前例に従った」として、今年3月、この男性教諭を停職2か月の懲戒処分としたが、今後盗撮に関する懲戒処分の厳罰化も検討する方針。
道教委によると、懲戒処分指針では、わいせつ行為について、「道迷惑防止条例などに違反するわいせつな行為」と定義し、児童生徒に対してわいせつ行為をした場合は免職と明記している。
この男性教諭は、女子高校生のスカートの中を撮影しようとして道迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで現行犯逮捕されているが、道教委は「指針における『わいせつ行為』は直接体に触れる行為で、盗撮はわいせつ行為にはあたらない」と解釈した。過去10年の盗撮事案6件も停職処分とした経緯から、今回も停職処分にしたという。
そんなにあったのか!
ビックリしたので調べてみた。
・胆振管内の男性高校教諭(54) 同僚女性職員を盗撮 3カ月の停職処分
・日高管内の男性中学校教諭(48) 大型量販店で盗撮 停職2カ月
・岩内西小学校教諭阿部匡弘容疑者(25)女湯盗撮 処分内容不明
・馬場川小学校の男性校長(50) 女性を盗撮 停職6カ月
・函館市の中学校の男性教諭(39)女性盗撮 懲戒免職処分
・増毛町の小学校の男性事務主任(36) 下半身を4回露出 懲戒免職
・渡島地方の中学校の男性教諭(43) 校舎内で女性臨時教員と性的行為 4カ月の停職処分
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なお、当該教師は退職した模様
盗撮:懲戒処分の教諭退職 保護者反発、現場戻れず−−浦河 /北海道
毎日新聞 2012年9月28日(金)10時43分配信
盗撮で停職の懲戒処分を受けた浦河町立中学校の男性教諭(48)が8月末、退職していたことが分かった。処分期間が終了した後も保護者の反発で現場復帰できず、6月から道立教育研修所(江別市)で研修中だった。「一身上の理由」で、自己都合退職したという。
この教諭は昨年12月21日、札幌市中央区の量販店で、女子高生のスカート内を盗撮した。道迷惑防止条例違反(盗撮)で罰金30万円の略式命令を受け、道教委は3月下旬、懲戒処分した。教諭は2カ月の停職処分明けに現場復帰しようとしたが、保護者の反発で6月18日から研修を受けていた。
教諭は7月上旬から体調不良で病気休暇を取っていた。その後、退職願を出し、道教委は8月31日付で受理。退職金は規程通り支給した。道教委の懲戒処分指針では、盗撮は停職2カ月が相当となっているが、今回の問題を受け、他都府県の例を参考に厳罰化を検討している。【千々部一好】
9月28日朝刊
札幌・中央署は21日、女子高生のスカートの中を盗撮しようとしたとして、北海道迷惑防止条例違反の疑いで新冠町北星町、浦河町立浦河第一中教諭、丸谷孝浩容疑者(48)を現行犯逮捕した。