シンポジウム:調査・公表の仕組みを いじめで娘自殺「原因不明」のまま、母親訴え /京都

シンポジウム:調査・公表の仕組みを いじめで娘自殺「原因不明」のまま、母親訴え /京都
毎日新聞 2012年9月30日(日)15時28分配信

 大津市のいじめ自殺問題を受け、大人の認識を考えるシンポジウム「いじめについてみんなで考えよう!」(NPO法人・チャイルドライン京都主催)が29日、京都市下京区で開かれた。いじめで一人娘・香澄さん(当時15歳)を亡くした小森美登里さん(55)=横浜市=が講演。「親と学校が連携して調査・公表できる仕組みを、国は早急につくるべきだ」と訴えた。【古屋敷尚子】
 香澄さんは98年に小学生時代から憧れていた吹奏楽部がある神奈川県立の高校に入学して間もなく、部内の同級生からいじめを受け始めた。小森さんは支え続けたが、同年7月に自宅で自殺した。
 母親としての接し方が間違っていたのではないか−。小森さんは今なお自責の念をぬぐえない日々が続くという。「いじめられる子供に非はない。加害者の心の問題で、反省・謝罪を促し、生き直すきっかけを与えることが大切だ」と話す。
 香澄さんの自殺を巡ってはいまだに学校側から調査資料の提供はなく、文部科学省の資料でも香澄さんの自殺原因は「その他」のままだ。小森さんは現在NPO法人・ジェントルハートプロジェクト理事として、いじめ撲滅に向けた活動で全国を駆け回る。文科省が設置する「いじめ問題アドバイザー」のメンバーにも28日内定した。「調査・公表の権限が学校側に偏り過ぎている。自殺原因を不明にしたままでいいはずがない」と訴えた。
 ◇相談ダイヤルも
 18歳までを対象にした悩み相談の窓口を設置しているチャイルドライン京都(フリーダイヤル0120・99・7777)にはいじめに関する相談が増えている。月〜土曜日、午後4〜同9時。。

9月30日朝刊

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