川西の高2自殺:いじめ問題「組織的に対応」 県教委が対策発表 /兵庫

川西の高2自殺:いじめ問題「組織的に対応」 県教委が対策発表 /兵庫
毎日新聞 2012年10月5日(金)17時31分配信

 ◇対応チーム、全県立高に設置
 ◇予防対策委、専門家らで検討
 ◇第三者委、実態や背景調査
 いじめを受けていた川西市の県立高校2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、県教委は4日、県内の全県立高校に校長やキャンパスカウンセラーらで組織する「いじめ対応チーム」(仮称)を設置するなど、いじめや自殺予防への対策を発表した。県教委の大西孝教育長は「いじめに対し組織的に対応し、いじめの抑止や未然防止に生かしていきたい」と話している。【近藤諭】
 いじめ対応チームは全150校の県立高校に設置。校長がリーダーシップを発揮し、生徒情報の共有や生徒への定期的なアンケートの実施、声かけ運動などでいじめの早期発見、早期対応を図る。キャンパスカウンセラーの追加配置も行い、相談体制も強化。いじめの認知や生徒のカウンセリングなどに適切に対応できるよう、全教職員を対象とした研修を順次行い、改訂作業中のいじめ対応マニュアルも年内に全教職員への配布を始める。
 また、精神科医や臨床心理士、弁護士などの専門家で構成する「自殺予防対策委員会」(仮称)を設置し、自殺予防教育などを総合的に検討する。
 一方、川西市の高校生の自殺については、学識経験者や臨床心理士などで構成する第三者委員会を設置し、いじめの実態や自殺の背景、学校の対応などを調査。得られた結果は、再発防止策などの今後の対応にも生かしていく。
〔神戸版〕

10月5日朝刊

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