いじめ問題で県監査委員 対策強化求め初「意見」 静岡

いじめ問題で県監査委員 対策強化求め初「意見」 静岡
産経新聞 2012年10月10日(水)7時55分配信

 県監査委員は、6〜8月の定期監査結果を発表。その中で、いじめ問題に初めて言及し、全国で社会問題となっているいじめを根絶するため、市町教委と連携して対策の強化を求める「意見」を付けた。昨年、複数の高校で発覚した集団万引の根絶についても同様の「意見」を付け、生徒の規範意識を高揚させるなどの対策を強化するよう要請した。

 「意見」とは、監査委員が組織や運営の適正化や合理化を強く指導するもの。

 初めていじめ問題に「意見」を付けた理由について県監査委員は、「県内の1千人当たりのいじめ認知件数は7・3件で、全国平均を2・3件上回っている」と指摘した。

 県教委はすでに学校からのいじめの報告基準を見直すとともに、いじめ対応マニュアルの作成を始めており、監査委員は「それらの対策がきちんと実行されているかどうか確認していく」としている。富永久雄・代表監査委員も「深刻な被害につながる前に、具体的で有効な対応を加速させるよう要請した」とコメントした。

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