山口朝鮮初中級学校:「補助金計上を」 知事に要望書提出 /山口
毎日新聞 2013年3月15日(金)16時24分配信
県が来年度当初予算案で山口朝鮮学園(下関市)への補助金計上を見送った問題で、同学園の朴泰振(パクテジン)理事長らが、山本繁太郎知事宛てに予算計上を求める要望書を提出した。
要望には、同学園が運営する山口朝鮮初中級学校(同)の保護者らが参加。要望書では「『県民の理解が得られない』とのあいまいな理由で計上しないことはおかしく、外国人を含めた県民の生活を守ることが首長の務め」と主張、計上するよう改めて求めた。
対応した県の池内英之総務部長は「昨年4月のミサイル発射など北朝鮮によるさまざまな問題で、県民の理解が得られないと判断した」と述べたが、出席した母親らは「子どもには『日本との懸け橋になれ』と言っている。計上見送りで子どもは日本についてどう思うと考えるか」と抗議。「北朝鮮の核実験などを擁護しないが、米国や中国が核実験をしても補助金を打ち切った話は他県でも聞かない。ダブルスタンダードでは」と述べた。
朴理事長は今後、山本知事との面会を求める方針。
〔山口版〕
3月15日朝刊