田中文科相、新設大学めぐり二転三転 会見2分後に再会見

田中文科相、新設大学めぐり二転三転 会見2分後に再会見
フジテレビ系(FNN) 2012年11月6日(火)19時42分配信

田中文科相が3つの大学の開校を不認可とした問題で、波紋が広がっている。
6日、田中文科相は、あらためて「大学の乱立に歯止めをかけて、教育の質を向上させたい」と、3つの大学の来春開校を認可しない考えを示した。
しかし、その会見を終えた2分後、田中文科相は再び会見室に姿を現した。
田中文科相は「肝心なことを言わなかったので誤解を招く」と笑顔で語ったうえで、「新しいルールをつくるわけですから、その基準のもとで、もう1回審査します」と、事実上、不認可の決定を撤回した。
田中文科相は午前11時すぎ、会見で「ちょっと考えて不思議だと思いませんか。これは極めて不自然だと思っている」と述べた。
田中文科相は6日、会見で、あらためて3つの大学の新設を認可しない方針を示した。
しかし、そのわずか2分後、田中文科相は、会見場に戻ってきて、補足の会見を行った。
田中文科相は「肝心なことを言わなかったので。新たな基準に照らして、あらためて、それら3校についても、別扱いするわけじゃありません。特別扱いするわけじゃありませんが。それらも含めて、あらためて判断する」と述べた。
田中文科相は、新たにつくった基準などをもとに、3つの大学についても、2013年度の新設も視野に検討し直す考えを示し、事実上、不認可の決定を撤回した。
わずか2分の間に何があったのか。
大臣室に戻る際、田中文科相は、「言い忘れたわ」と一言言い、会見室に戻ってきたという。
6日の大臣の発言について、札幌保健医療大学の設立準備を進めている、学校法人「吉田学園」の吉田理事長は「田中大臣の言っていることは、支離滅裂でわからない。速やかに謝罪して、認可していただきたい。それしか、子どもたちを救える道はないと思います」と語った。
また、札幌保健医療大学を目指していた予備校生は「結局、それを撤回するなら、最初にそういうことを言って、受験生たちの心を惑わす必要があるのか。そういう怒りを感じます」と語った。

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