詐欺容疑:山口大元教授を逮捕 LED架空発注で

詐欺容疑:山口大元教授を逮捕 LED架空発注で

 山口地検は20日、発光ダイオード(LED)の購入を装い、山口大学から約2400万円をだまし取ったとして、同大大学院理工学研究科の元教授でコンサルティング業、田口常正容疑者(64)=東京都中央区=を詐欺容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は、物品納入会社の従業員と共謀した上で、LEDを架空発注し、09年1月〜同12月の間、大学から現金計2394万円をだまし取ったとしている。

 容疑の認否について地検は「コメントを差し控える」として明らかにしていない。

 山口大の公的研究費の不正経理問題は広島国税局の指摘で発覚。大学の内部調査によると、田口容疑者は04〜09年、納入業者に消耗品を発注したように偽装。大学から業者に代金を払わせ、その「預け金」でパソコンやデジタルカメラなど869台(計1億3000万円相当)を購入したとされる。大学側は田口容疑者を10年2月に懲戒解雇。更に同6月、LED購入を装って約7000万円をだまし取ったとして詐欺容疑で地検に告訴していた。【井川加菜美】

毎日新聞 2012年1月20日 20時11分

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする