いじめ:1258件、学校で認知 うち16件が重大事案−−県教委緊急調査 /岡山
毎日新聞 2012年11月7日(水)17時20分配信
今年4月から9月にかけて、県内の小、中、高校、支援学校で認知されたいじめは1258件、このうち児童生徒の生命や安全が脅かされる重大事案は16件だったことが県教委のいじめ問題緊急調査で分かった。いじめ実態把握のため文部科学省が都道府県教委に緊急調査を求めていた。
調査は8月1日〜9月20日に実施。いじめ認知は小学校299件、中学校422件、高校527件、特別支援学校10件。いじめが解消したのは小学校235件(解消率78・6%)、中学校344件(同81・5%)、高校361件(同68・5%)、特別支援学校2件(同20%)。
いじめ態様は「冷やかし、からかい」が小学校190件(63・5%)、中学校289件(68・5%)、高校310件(58・8%)、特別支援学校5件(50%)。「仲間はずれ、集団の無視」「軽くぶつかる、たたく、ける」「ひどくぶたれる」「金品をたかられる」などが続く。「重大事案につながる恐れのあるいじめ」は小学校4件、中学校11件、特別支援学校1件。
一方、27市町村教委の取り組みでは、3教委が「学校から警察への連絡対象事案を示すなど警察との連携を策定」。24教委が「警察に学校側の担当窓口を明らかにし、警察側も担当者を承知している」。「点検項目を設け、定期的に点検している」と回答したのは半数の14教委だった。【小園長治】
11月7日朝刊