積立金990万円銀行に眠る 安曇川高教員、返還忘れ
京都新聞 2012年11月9日(金)22時59分配信
高島市の滋賀県立安曇川高は9日、2002年3月に卒業した269人から在学中に集めた積立金計990万円が残ったままの銀行口座が見つかったと発表した。当時の担当教員が卒業時に返すのを忘れていたという。11日に同高で説明会を開き、順次返還する。
口座は、当時の商業、情報処理、普通の3科ごとに設けていた計6口座。教材費と修学旅行費を毎月積み立てており、残高は48万〜444万円だった。1人当たりの未返還額は1万5千〜6万円程度になるという。
同高によると、今年6月に銀行から休眠口座の通知を受けて気付いた。当時口座を管理していた教員は業者への支払いで精算が終わったと勘違いしていたという。通帳は見つかっていないが、02年3月を最後に出金記録はないとしている。
大津市の県庁で記者会見した岩本忠晴校長は「不適切な処理があり、保護者と生徒、県民におわびしたい。できるだけ早く返還したい」と陳謝した。