【ブラジル】空港での軽装を皮肉 大学教授の差別発言で物議

【ブラジル】空港での軽装を皮肉 大学教授の差別発言で物議
サンパウロ新聞 2014年2月13日(木)1時23分配信

 リオ市のサントス・ドゥモン空港でランニングシャツに半ズボンという服装で搭乗時間を待っていた男性に対し、伝統的なエリート校として知られるリオ・カトリック総合大学の教授が自身のフェイスブック上でこの男性を見下す発言を投稿したことで物議を呼んでいる。10日付の地元紙(電子版)が報じた。

 コラムニストのモニカ・ベルガモ氏が執筆したコラムによると、同大学文学部のロザ・メイエル教授が「ここは本当に空港なのか、それとも長距離バスターミナルなのか?」というコメントと共に、炭酸飲料の缶を手に空港内で座っていた男性、マルセロ・サントス氏(33)の写真を掲載した。これに対し、低所得者が空港を利用することに対する皮肉交じりのコメントも寄せられた。

 しかしサントス氏は、弁護士事務所を経営しながらミナス・ジェライス州ノバ・セラーナ市の検事も務めるという、第一線で活躍中の若手弁護士だったことが明らかになった。同氏は世界周遊クルーズの帰りにリオ市に立ち寄った際、あまりの暑さに身軽な服装に着替えたそうだ。

 「飛行機なんてただの交通手段さ」と語るサントス氏だが、ロザ教授のコメントには不快感を示しており、起訴することを計画中だと明かした。

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