教員採用取消裁判でデータの鑑定結果が開示
OBS大分放送ニュース 2014/4/15 20:00
2008年の県教委汚職事件で、採用を取り消された男性が県に処分の撤回を求めている裁判で、大分地裁は不正に関与した当時の県教委職員が使っていたパソコンデータの鑑定結果を原告・被告双方に開示しました。2008年に起きた教員採用を巡る汚職事件。事件を巡り、採用を取り消された中学校臨時講師の男性が処分の撤回を求めている裁判で、新たな動きがありました。それが不正に関わった当時の県教委職員の使っていたパソコンデータの鑑定です。県側が処分の根拠としたパソコンのデータについて、原告側は第三者機関による鑑定を申請。その鑑定結果を大分地裁がきのう原告・被告双方に開示しました。原告の弁護士によりますと、不正があったとされる2007年度の教員採用試験についてファイルを復元した結果、県教委よりも多くの数のファイルを復元できたということです。原告側は県教委の復元方法が不十分だった可能性があると指摘しています。また、受験者の氏名と試験の得点の一覧表には県教委が不正合格と認定した21人より、多くの人数が加点されていた形跡があったということです。原告側は「証拠の信用性が疑われる結果であり、今後、県側に更なる立証責任を追及していく」と話しています。一方、県側は「内容を精査し、対応していく」とコメントしています。