中学校校舎にアスベスト使用、相模原市教委が1年放置

中学校校舎にアスベスト使用、相模原市教委が1年放置
カナロコ by 神奈川新聞 2014年4月17日(木)7時3分配信

 相模原市教育委員会は16日、中学校の改修工事に伴う昨年5月の設計調査で、渡り廊下の天井裏部分に吹き付け断熱材が使われているのに気付きながら、成分分析やその後の対応を1年近く放置していたと発表した。断熱材はアスベスト(石綿)を含んでおり、市は空気中のアスベスト濃度調査を12日に行い、「飛散はなかった」としている。
 市教委学校施設課によると、アスベストが使用されていたのは、市立上鶴間中(同市南区)のE棟校舎3階渡り廊下の天井裏にある鉄製屋根部分(約20平方メートル)。設計業者が昨年5月、校舎内でのサンプル採取で吹き付け断熱材を見つけた。しかし、当時の市の施設班担当課長が上司である学校施設課長に報告せず、10月にようやく成分分析調査を行うまで放置状態にあったという。
 分析結果の報告を受けた同課長も上司である教育環境部長に報告せず、さらに対応が遅れた。アスベストを含む吹き付け材と確認しながら、今年4月まで、市のアスベスト対策方針に基づく定期的な監視などを怠っていた。
 市教委の大貫守教育環境部長は「分析調査の予算措置をしておらず、予算確保の調整で遅れた上、アスベスト対策方針の十分な認識がなく対応が遅れてしまった。結果的に職務の怠慢と取られても仕方ない」と、対応のまずさを陳謝した。
 アスベストの除去工事は、生徒の活動に影響が少ない夏休み中を予定。市は飛散の可能性はないとし、その間も渡り廊下は通常通り使用する。

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