停職重すぎ、処分取り消しと高裁 (追記あり)

停職重すぎ、処分取り消しと高裁
共同通信 2018/11/9(金) 20:37配信

 兵庫県姫路市立中で部活動でのいじめを隠すため同僚らに診断先の病院で虚偽の説明をするよう指示したなどとして、停職6カ月の懲戒処分を受けた元教諭の男性が、処分取り消しや約1320万円の損害賠償を県に求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は9日、請求棄却の一審神戸地裁判決を変更、処分を取り消し、慰謝料など55万円の支払いを命じた。

 判決理由で田中俊次裁判長は、病院に対しては隠すよう指示したが、いじめの報告が校長ら学校上層部に届いていたことから「隠蔽したとは評価できない。停職は重すぎる」と判断した。

該当する過去記事を特定しましたので、追記いたします。

 兵庫県・姫路市立中学校の男性教諭が、部活動中にいじめでケガをした生徒について、「階段から落ちたことにしろ」と指示し、いじめを隠蔽しようとしていたことがわかりました。
 兵庫県教育委員会によりますと、去年7月、姫路市立の中学校で運動部の男子部員2人が、練習中に1年の男子生徒にひざ蹴りなどの暴行を加え、胸の骨を折るなどの重傷を負わせました。
 男子生徒が病院に搬送される際に顧問の男性教諭(58)が「階段から転んだことにしておけ」と、副顧問に嘘の説明をするよう指示をしたということです。
 またこれを知った学校長は、男性教諭に暴行を加えた男子部員の大会出場停止を命じたものの従わなかったということです。
 教育委員会の調べに対し男性教諭は「警察に通報され問題が大きくなると思った。隠す意図はなかった」と話しているということです。

いじめで虚偽の説明指示など、3教諭処分 兵庫県教委
神戸新聞NEXT 2016/2/23 23:27

 兵庫県教育委員会は23日、部活内でいじめを受けた生徒を病院に連れて行く際、同僚教諭に虚偽の説明をするよう指示するなどしたとして顧問をしている姫路市立中学校の男性教諭(58)を停職6カ月にするなど3件の懲戒処分を発表した。

 県教委によると、昨年7月、1年生部員が上級生に蹴られて胸を骨折。男性教諭は暴行を伴ったいじめだと把握しながら、受診に付き添った副顧問に対し「階段で転んだことにしておけ」と指示した。

 さらに、部内ではほかの2生徒への暴力も発覚し、関係した3年の生徒を近畿中学総体に出場させないよう校長が命じたが、教諭は従わなかったという。

 県教委は「いじめの対応、職務命令違反という点で大きな問題がある」と重い処分を決めた理由を説明。指導監督が不十分だったとして同中校長を訓告処分とした。

 また、2014年6月〜15年11月に高砂市内でゲーム機を使った賭博をした同市立中学校の男性教諭(51)を減給10分の1(1カ月)▽昨年5月、車を運転中、転倒した大型二輪と接触し重傷を負わせた明石市立小学校の女性教諭(36)を戒告処分とした。(中川 恵)

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