わいせつ教諭公表遅れ 仙台市教委

わいせつ教諭公表遅れ 仙台市教委
読売新聞 2014年05月17日

 仙台市教育委員会は16日、女子児童にわいせつな行為をしたとして、20歳代の男性教諭を懲戒免職処分にしたと発表した。懲戒処分は原則、速やかに公表することになっているが、「被害者が児童だったことに加え、被害者の要望もあり、これまで公表しなかった」と釈明している。

 市教委によると、教諭は昨年度、所属する小学校の体育館などで女児を抱きしめたり、上半身を服の上から触ったりした。「女児から相談を受けるうちに、自分に好意があるのではないかと思った」と話しているという。女児の様子に異変を感じた保護者からの通報で発覚した。

 市教委は、わいせつ行為が発覚した時期については被害者が特定されるため、明らかにしていない。今回の件で女児の保護者が「公表しないでほしい」と訴えており、被害届も出していなかった。そこで、市教委は毎年5月にまとめて公表するタイミングに合わせたという。

 また市教委は、昨年度に懲戒処分を受けた教職員は8人(2012年度は14人)だと発表した。このうち懲戒免職は2人(同4人)、停職は2人(同1人)だった。児童・生徒に対する体罰のほか、もあった。

 市役所で開いた記者会見で、堀田剛司・教育局次長は「処分事案が続いていることは極めて遺憾であり、憂慮すべき事態。教員としての自覚が甘いと言わざるを得ない」と謝罪した。

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