天童・中1死亡、遺族要望に2週間未回答 第三者委要綱で市教委
山形新聞 2014年5月23日(金)11時12分配信
学校でのいじめに悩んでいた天童市の中学1年の女子生徒=当時(12)=が自殺したとみられる問題で、遺族が見直しを求めている第三者による調査委員会の設置要綱について、要望を受けた天童市教育委員会が2週間が経過しても回答を示していないことが22日、分かった。遺族の代理人弁護士は「時間がかかり過ぎている」と対応の遅さを指摘し、早急な対応を求めている。
第三者委の設置要綱について、遺族は今月8日、市教育委員5人と会い、見直しを訴えた。その後市教委に対し、教育委員による協議内容や要綱の修正案の提示を求めてきた。取材に対し、市教委は「要望に基づき修正を進めているが、遅いといわれれば申し訳ない。できるだけ早く回答する」と述べた。
時間を要している要因について市教委は、第三者委の事務局を市教委以外の部署に置くとする遺族の求めに関し、「法令に従った場合、市教委以外に置くことが可能なのか慎重に整理している」とした。
女子生徒が今年1月7日に死亡して4カ月以上が経過。設置要綱をまとめた後は、委員選任の作業が控えている。