教師からのわいせつ被害で娘が自死した母、フラワーデモで涙の訴え
沖縄タイムス 2020/12/12(土) 8:46配信
性暴力根絶を訴え、全国各地で開かれている「フラワーデモ」が11日夜、沖縄県那覇市の県民広場であった。新型コロナウイルス感染対策として、言葉を発さずにメッセージを掲げる「サイレントスタンディング」で行われ、性暴力被害者への連帯を示した。
雨が降る中、県内各地から参加した34人の中には、高校1年だった娘を6年前に自死で失った那覇市の女性(41)の姿も。ツイッターでデモの情報提供を受け主催者とつながったという。
娘を苦しめたのは、中学3年の頃、信頼していた男性教員から受けたわいせつ行為だった。デモの後半で主催者に紹介されると、涙ぐみながら「私も皆さんと一緒に声を上げられたらいいなと思い、参加した」と声を振り絞った。
性暴力被害者の支援に取り組む高里鈴代さん(80)は「学校や教育委員会は、彼女の性被害を軽くみていなかったか。お母さんが声を上げてくれたことで、私たちも、教育委員会も、議会も考える機会を得られた。ありがとうと言いたい」と語った。