大酒飲んで運転の元教諭、免職処分取り消されず

大酒飲んで運転の元教諭、免職処分取り消されず
読売新聞 2014年07月13日 09時48分

 酒気帯び運転での懲戒免職は不当だとして、元秋田県立大曲農高教諭の40歳代男性が、県教育委員会に処分の取り消しを求めた訴訟の判決が11日、秋田地裁であった。

 棚橋哲夫裁判長は「(男性に)過失があることは言うまでもなく、処分に裁量権の逸脱、乱用があるとは言えない」として、請求を棄却した。

 判決によると、男性は2011年9月17日夜、大仙市でビールをジョッキ1杯、焼酎をグラスで5杯、350ミリ・リットル入りの缶ビールを6本飲み、翌18日午前10時5分頃、秋田市の高速道路を乗用車で走行中、県警高速隊に道交法違反(酒気帯び運転、最高速度超過)容疑で現行犯逮捕された。同年12月に湯沢簡裁で罰金32万5000円の略式命令を受け、懲戒免職となった。

 棚橋裁判長は「高濃度のアルコールを有し、制限速度を時速30キロ・メートル以上上回って運転した違法性は大きい」と指摘。前夜の飲酒量が多く、以前にも男性が学校側から飲酒について指導を受けていたなどとした。

県警高速隊は18日、大仙市幸町、県立大曲農高教諭、後藤和芳容疑者(40)を道路交通法違反(酒気帯び、最高速度超過)の疑いで現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は同日午前10時5分ごろ、秋田市河辺松渕の秋田道下りで、酒気を帯びた状態で制限速度(80キロ)を33キロ超える速度で乗用車を運転したとしている。後藤容疑者は「昨夜酒を飲んだ」などと容疑を認めているという。

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