中3男子自殺、「いじめ放置」と両親が町訴え

中3男子自殺、「いじめ放置」と両親が町訴え
読売新聞 2014年12月4日 11時3分配信

 熊本県和水(なごみ)町で2012年7月に町立中学校3年の男子生徒(当時14歳)が自殺した問題があり、生徒の両親が「いじめを放置していた」として、町を相手取り、1100万円の損害賠償を求める訴えを熊本地裁に起こした。

 提訴は10月23日付。

 訴えによると、生徒は、首を絞められたり、身体を押さえつけられてズボンを脱がされそうになったりするいじめを受けていたとし、「教諭らはいじめと認識せず、自殺を予見できたのに放置していた」と主張。学校や町教委はいじめはなかったと早期に断定し、いじめを調査する第三者委員会の設置に反対した、としている。

 算定した損害相当額は約9000万円になるというが、「多額の賠償を得ることが目的ではなく、子供の無念さを晴らすとともに、再発防止のため」として、請求額を一部にとどめたとしている。

 提訴を受け、福原秀治町長は「遺族の気持ちは理解できる。丁寧に対応したい」と述べた。

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