灯油窃盗の技労員、停職6カ月の処分 新庄市教委
山形新聞 2015年2月11日 10時41分配信
勤務先の学校から灯油約90リットルを盗んだとして、新庄市教育委員会は10日、50代の男性技労員を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。技労員は退職願を提出しており、同日付で受理された。
市教委によると、技労員は先月22日、勤務先の学校内にある灯油タンクから、ポリタンク5個に入れて灯油約90リットルを盗んだという。車に運んだところを別の職員に発見されて発覚。その場で盗んだことを認め、灯油は灯油タンクに戻した。ポリタンクはガソリンスタンドで灯油を購入するつもりで自分の車に積んであったと説明しているという。
灯油約90リットルは県内の平均小売価格で約7千円分に相当。技労員は「自宅で使うために盗んだ。とんでもないことをした」と話し、反省した様子だという。
市教委は「法令を順守すべき職員としてあるまじき行為。教育行政への信頼を著しく損ねた責任は重大」としたが、実被害がなく、今月6日に退職願を提出した点を考慮し、停職6カ月の処分にとどめた。監督責任を問い、教育総務課長を厳重注意処分とした。
また、窃盗容疑で新庄署に被害届を提出。「信頼を損ない市民に深くおわびする。再発防止に向け、職員の綱紀粛正を図り信頼回復に努めたい」としている。