宇都宮市・保育施設乳児死亡 日常的に虐待が行われていた疑い

宇都宮市・保育施設乳児死亡 日常的に虐待が行われていた疑い
フジテレビ系(FNN) 2015年3月7日(土)1時35分配信

栃木・宇都宮市の保育施設で2014年7月、宿泊保育中に乳児が死亡した事件で、この施設では、日常的に虐待が行われていた疑いがあることがわかった。
専門家は、保育施設への立ち入り調査の重要性を指摘している。
カメラに向かい、屈託のない笑顔を見せるのは、当時生後9カ月の山口 愛美利(えみり)ちゃん。
2014年7月、宇都宮市の認可外保育施設「トイズ」で、宿泊保育中に死亡した。
2014年10月、愛美利ちゃんの両親は「本当、監獄というか、拷問部屋に毎日、預けに行っていたと」と話した。
そのトイズで、新たに、ある虐待の存在が明らかになった。
2013年に撮られた写真。
毛布にくるまれ、ひもで結ばれた赤ちゃん。
縛り具合から、かなりきつく結んでいるのが確認できる。
さらに、ほかの写真にも、ひもで縛られ、身動きできなくなった赤ちゃんたちが写っていた。
施設の元従業員によると、これらの虐待を、少なくとも2011年から行っていたという。
トイズに預けられていた子どもは、その様子を目撃していた。
「トイズ」に預けられたことがある子どもは、「(赤ちゃんたちは何をしていた?)寝っ転がってた。(どんなふうだった?)ぐるぐる巻きにされてた。横になって、動けなかった」と話した。
愛美利ちゃんの死因は、熱中症による脱水症状ということがわかっており、当時、何らかの形で拘束されていた疑いもある。
愛美利ちゃんの死亡について、「適切に保育を行っていた」としているトイズ。
一方で、常駐の看護師や医師などがいるかのように装っていたことも明らかになっている。
保育行政を所管する宇都宮市は、年に1回、立ち入り調査をしていたが、これを見抜くことはできなかった。
保育事故で子どもを亡くした親たちで作る「赤ちゃんの急死を考える会」は、立ち入り調査について、抜き打ちが必要だと指摘した。
「赤ちゃんの急死を考える会」の阿部一美さんは、「行く前に必ず、いつ行きますよという形で、予告をしてから入ることになると思うんですけれども、指摘事項がないように、施設の中をある程度、整えたりっていうことができてしまうのでないかなというふうに思います」と話した。
「つぼみ保育園」は現在、認可外の保育施設だが、4月に認可施設となる。
この施設では、保育中の事故について、情報共有をほかの施設と日ごろから進めている。
つぼみ保育園(4月から横浜市認可)の岡本由美園長は、「なぜ起こってしまったか、どんな反省をして、今後、どのように生かすかというのを、全ての園で共有していますので」と話した。
事故などの被害は、市からファクスなどで送られている。
「赤ちゃんの急死を考える会」の阿部さんは、「報告そのものがないと、検証もできませんし、再発防止にもつながらないということで、まずは必ず報告をあげることを、最初にしてもらえたらなというふうに思ってます」と話した。
事故などの報告の義務化は、2015年4月から、認可保育施設ではされるが、認可外保育施設などは義務化はされていない。

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