元准教授、研究費不正流用か 京大病院汚職、詐欺容疑も視野
京都新聞 2015年6月17日 7時25分配信
京都大医学部付属病院臨床研究総合センター(京都市左京区)の研究機器納入をめぐる汚職事件で、元准教授の医師丸井晃容疑者(47)=収賄容疑で逮捕=が、研究費の一部を不正に流用し、研究とは無関係な高級デジタルカメラを買った疑いがあることが16日、捜査関係者への取材で分かった。研究費には厚生労働省の科学研究費補助金(科研費)も含まれており、府警は詐欺容疑も視野に慎重に捜査している。
丸井容疑者は2009年、京大の「血管新生・組織再生プロジェクト」の立ち上げに伴い准教授に就任。同プロジェクトには09〜14年度、国の補助金など計約3億5千万円が投入された。
捜査関係者によると、丸井容疑者は12年3月、年度予算の余りで、海外高級ブランドのデジカメ数台(数十万円相当)を購入し私的に使用していたとみられる。11年度は、同プロジェクトに大学運営費3千万円と科研費5200万円、経済産業省の委託事業費約600万円が充てられていた。
京大の規定では、研究費の不適切処理の疑いが生じた場合、研究者個人だけでなく、研究機関も処分対象となると明記されている。京大財務部監理課によると、カメラなど公私の区別がつきにくい物は購入を認めない規則もあるが、線引きが難しいという。京大研究推進課は「一般的には補助金は単年度会計。年度末に備品を購入するのは疑義が残る」としている。
捜査関係者の説明では、丸井容疑者が、医療機器販売会社「西村器械」京都支店(中京区)元副支店長西村幸造容疑者(39)=贈賄容疑で逮捕=から受け取った高級キャリーバッグやスーツケース、家電製品の総額は約90万円に上るという。