教育実習生の手握り、ひざに頭…50代教諭懲戒

教育実習生の手握り、ひざに頭…50代教諭懲戒
読売新聞 2015年06月17日 12時43分

 高知県教委は16日、20歳代の教育実習生の女子大生にセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)行為をしたとして、県内の市立中学校の50歳代の男性教諭を同日付で停職3か月の懲戒処分にしたと発表した。

 男性教諭は同日付で依願退職した。

 発表では、男性教諭は休日だった5月31日、実習生と指導の打ち合わせを行うため、高知市内の飲食店に自家用車で向かう際、車内で女子大生の手を無理やり握った。食事をしながら指導を終えた後も、駐車場に止めた車の車内で、女子大生のひざに頭を乗せたり、軽く抱きしめたりするセクハラ行為に及んだという。

 同日、実習生からの相談を受けた友人が6月1日に大学の担当教授に連絡。市教委から県教委に報告があり、被害が発覚した。

 県教委の聞き取りに対し男性教諭は「実習生と話すうちに心が安らいだ。彼女に甘えたい、いやしてもらいたいという気持ちになってしまった」などと話したという。

 県教委は16日、記者会見を開き、「今回の事案は女性の人権を侵害する極めて悪質なものであり、誠に遺憾」と謝罪。「今後は、職場などでの研修や取り組みの強化を図る」とした。

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