中学男女24人『集団LINEいじめ』解決に立ち向かった父の奮闘実話

 「事件」が起きたのは、中3の2月。体育の授業を終えて、教室に戻った茉奈が見たものは……。

 土足で踏みつけられた制服、机には油性ペンで《死ね。学校、来るな》の文字、ノートの全ページに《死ね、ブス、バカ》の落書き。帰りに下駄箱に行くと、靴に濡れた泥が詰められていた。

 理恵は担任に、きちんと対応するように迫った。すぐ学年集会が開かれた。

「佐伯茉奈さんの机やノートに落書きをした人は誰ですか? 手を挙げなさい!」

 学校からの報告は「犯人は、わかりませんでした」。

 放置され続けたいじめが、卒業文集から茉奈だけを省くという、卑劣な行為にエスカレートした。夫妻は茉奈に言った。

「学校と闘うよ。これは許しちゃだめだから」

 茉奈は頷いた。翌朝、理恵は担任に電話をした。

「卒業文集の寄せ書きに、茉奈が入っていません。きちんと調査をしてください」

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