指定薬物輸入:元小学校教諭に懲役3年を求刑 /群馬
毎日新聞 2015年09月10日
指定薬物を輸入したとして医薬品医療機器法(旧薬事法)違反罪などに問われている=懲戒免職=の論告求刑公判が9日、前橋地裁(川崎学裁判官)であった。被告は6月に自宅で指定薬物を所持していたとする追起訴分についても起訴内容を認めた。検察側は懲役3年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求め結審した。判決言い渡しは24日。
弁護側の被告人質問で、岡田被告は「ラッシュ」の商品名で知られる指定薬物を使用していた知人との関係を維持するために輸入したことを明かし、「子どもを指導する立場の教師が悪いことをしてしまった」と述べた。自らの使用については「全くありません」と答えた。
検察側は論告で、被告がラッシュが違法薬物に指定されていると知った上で輸入、所持していたと指摘。「輸入量、所持量はいずれも多量であり悪質」と主張した。弁護側は被告は懲戒免職となり、社会的制裁を受けている点を挙げ、寛大な判決を求めた。【田ノ上達也】