セクハラ「スカート短くしろ」 大学職員を停職 残業手当不正受給も 千葉大学
ちばとぴ by 千葉日報 2015年11月28日 9時51分配信
千葉大は27日、同僚女性にセクハラ発言をしたり、残業手当を過大に申請したなどとして、当時付属病院の係長だった50代の事務職員男性を停職、3カ月の懲戒処分にした。残業手当などの不正受給分約50万円の返還も命じており、男性職員は既に返納したという。
千葉大によると、男性職員は2011年5月〜14年7月、当時勤務していた付属病院で、同じフロアにいた別の係の女性職員2人に身体的特徴に関するセクハラ発言をしたり、勤務時間中に自分の席で貸与のパソコンをアダルトサイトに接続させて動画を見ていた。「もっとスカートの丈を短くしろ」と言ったこともあり、2人と2人の上司に威圧的な発言もしていた。
さらに、残業約120時間分の過大申請や遅刻40件の「勤務不良」があったほか、勝手に自家用車で通勤した上、患者用駐車場を使うこともあった。男性職員は一時、指導を受けパワハラ発言などを控えていたが、指導した職員が異動すると、同発言などを再開していた。
同上司が14年7月、セクハラなどを大学のハラスメント対策委員会に申し立てて発覚。内部調査の過程で「勤務不良」が判明した。大学はことし1月、男性職員を別の部署に異動させ、さらに詳しく調べていた。男性職員は大学に対し「申し訳ない」と反省の言葉を口にしているという。
大学の安村勉理事は27日県庁で記者会見し「公的機関の職員がこのようなことを起こし、心からおわびする」と謝罪。ハラスメントに関する演習方式の研修や勤務時間のチェック体制強化で再発防止を図るとした。