「懲戒解雇は不当」 元教授が解雇撤回求め兵庫医科大を提訴

「懲戒解雇は不当」 元教授が解雇撤回求め兵庫医科大を提訴
産経新聞 2016年1月22日(金)8時25分配信

 著書に虚偽記載をしたなどとして兵庫医科大(西宮市)から懲戒解雇された西崎知之元教授(61)が21日、同大を相手に、解雇無効の確認と約2200万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こした。

 同大は昨年12月、西崎氏が同年4月に出版した著書の中で、自ら開発したサプリメントが認知症患者の認知機能の改善に有効だとする根拠に「同大の倫理審査委員会で承認を得た」と虚偽記載をしたことなどを理由に懲戒解雇処分としていた。

 訴状によると、西崎氏の著書で虚偽記載があったとされた部分は「校正時の見落としによる誤記で、故意ではない」と主張。西崎氏は提訴後に会見し、そのほかの懲戒理由も「事実ではないし、懲戒解雇は重きに失する」と述べた。

 大学側は「懲戒解雇は適切な手続きで有効と考える」とコメントした。

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