いじめ原因か 都立高1年男子生徒の自殺 都教委、初の調査部会設置
産経新聞 2016年1月25日 11時14分配信
東京都立高校1年の男子生徒(16)が自殺したのは、いじめが原因だった疑いがあるとして、都教育委員会は25日、いじめ問題対策委員会を開き、専門家による調査部会を立ち上げた。対策委による調査部会の設置は今回が初めて。
部会は臨床心理士や弁護士らで構成。冒頭、部会長の坂田仰(たかし)日本女子大教授は、「誠心誠意、事実関係の解明に努力したい。ご遺族の心情に寄り添い、要望を十分に聴取しながら公平中立な立場から慎重に使命を全うしたい」と述べた。審議は非公開で行われた。
都教委などによると、男子生徒は昨年9月、山梨県大月市で駅のホームから線路に飛び込み、特急列車にはねられて死亡した。
男子生徒の保護者が、いじめによる自殺の可能性が高いとして、高校に調査を依頼。高校は聞き取り調査などを行ってきたが、都教委は調査を不十分だとして、調査部会の設置を決めた。