定期試験問題漏えい 東九州龍谷高の男性教諭
大分合同新聞 2016年3月26日
東九州龍谷高校(中津市)を運営する扇城学園(同市)が、一部の生徒に定期試験の問題を事前に漏えいしていた疑いがあるとして同校で数学を担当する50代の男性教諭を無期限の出勤停止処分にしたことが25日、学園への取材で分かった。処分は同日付。学園の調査に対し、教諭は市内の自宅で塾を開設し、受講する同校生徒に試験と同じ問題を使って指導していたと話しているという。
学園によると、在校生や卒業生の間で漏えいのうわさが流れていたことから、聞き取り調査を実施。教諭は「試験問題だと言って見せていたわけではないが、試験に出題するのと同じ問題で指導したことはあった」と説明し、漏えいしたことを認めているという。
教諭は1987年採用で、現在は受け持ったクラスの定期試験問題を作成している。約20年前に塾を開設し、近隣の中高生に数学を教えていたという。入試問題の作成にも携わる立場で「塾に通う中学生に類似問題を解かせていた」とも説明しており、さらに慎重に調べる方針。
学園は教諭が塾開設当初から漏えいしていたとみて、弁護士らを交えた第三者委員会を立ち上げて実態把握と正式な処分の検討を進めている。出勤停止処分は、委員会での結論が出るまでの暫定措置。
学園は職員の副業を禁止する規定を設けておらず、教諭が塾を開いていることは認識していたが黙認していた。学園は「学校の生徒を教えているという認識はなかった」とコメントしている。今後、副業に関する規定を作成する。
「自宅の塾で指導」うわさ
「先生が家で塾を開いているらしい」「塾に通っている生徒は普段はあまり勉強していないのに、定期試験の数学だけ点数が良い」―。東九州龍谷高校の生徒の間では、何年も前から男性教諭が塾を開いていることが知られており、一部で問題漏えいのうわさも取りざたされていた。
運営する扇城学園によると、教諭は約20年前に自宅に開いた塾で、休日や夜間を利用して不定期に指導していた。年間を通じて近隣の中高生4、5人が在籍。月謝として、1人当たり平均1万2千〜1万5千円を受け取っていた。
塾生募集広告などはせず、教諭の知人や声掛けをした生徒が通っていたという。
「塾で教えてもらった問題と試験問題が同じで驚いた」との証言もある。
学園は22日から教諭への聞き取り調査を始めた。塾の生徒に定期試験の問題を漏えいしていたことを認めた上で、生徒に良い点を取らせる意図について「なかったとは言えない」と答えているという。